行政書士のできること
行政書士の仕事は多岐に渡ります。
実際、ご依頼を受けて、初めて関わる申請書類であることもあります。
また、ご相談も具体的な内容はご依頼者さまごとに様々、個別にケースバイケースです。
そこが、行政書士の醍醐味!
しっかりとお話をお聞きして、関係する事項をチェックし、できるだけ多くの関連資料を取り寄せ、目を通し、関係する法令は最新版を確認します。
ご本人が、よくわからない、面倒な手続きで弱ったな、という時に、正確に、そして、できる限り迅速に、手続きを進めて行くことになります。
基本的な姿勢は、書類作成のプロとして、ご依頼を受けるのですから、当たり前なことです。
さらに、まずはお話を伺って、先々に必要となること、問題になりそうなことなどに対し、可能な対処を考えて、アドバイスをします。
例えば、仕事が発展して、後に別の許認可の申請を想定した場合に備えて、今から必要な要件や証明書類のお話をします。
いざ、申請をしようと考えた時に、別の要件で引っかかることのないように、また、その場合にはどうすることによって、条件をクリアできるのかを考えます。
例えば、相続で争い事にならないように、そのご依頼者さまの想いに沿い、この先の人生で不安に思っていることに対処するには、何が必要なのかをお話します。
遺言書を残すことなのか、判断能力がある間に、ご自分の信頼できる人に後見人や遺言執行者に就いてもらう手続きをする事なのか、より良い方法を一緒に考えます。
例えば、協議離婚で、先々に備えて、取り決めておくべきことをお話します。
お子様がいる場合には、特にお子様の成長に合わせて起こりうることへの対処について、また、将来の互いの年金についてや、残っている家のローンについて、感情に走りやすい時期に冷静になっていただいて、必要なことを離婚協議書にします。
例えば、労務問題や敷金の返還請求の時に、後に争いになった時の証拠として、必要となる内容証明郵便なのですが、一般の方ではなかなかわからない、書き方や郵送手続きについて、お手伝いをします。
私は、ご依頼者さまが将来、出来る限りトラブルにならないよう、特に法律を知らない事から起こりうることへの対処をして情報弱者にならないようにしていく 予防法務 が、大切な行政書士の仕事だと思っています。
そして、その予防法務の部分では、知識や経験、仕事に対する情熱、ご依頼者さまへの思いが、その行政書士の力量として現れます。
格好のいいことをいうつもりはありませんが、私は常に真摯に、誠実に、より良い 予防法務 となる仕事をしていこうと思っています。
お話を伺い、すでに争いになってしまっている場合、私たち行政書士は一般的な範囲でのお話をした上で、弁護士や法テラスのご紹介をすることになります。一般の方には、裁判や弁護士は敷居が高いと感じられるかもしれませんが、依頼者の利益を守るために力を尽くしていらっしゃる弁護士さんはたくさんおられます。
もっとも、私たち行政書士としては、是非、紛争となる前に、街の法律家とも呼ばれる行政書士にご相談の上、いらないトラブルを予防されることをおすすめします。